今日は、「地盤」の話を。
以前から強調してもしすぎることはないということで、繰り返し警告している最重要事項だ。
地震予知・予測・予言、いろいろあるが、必ずしも100%的中できるものなど無い。
では、どうすれば良いか?
巨大地震は、人間が目覚めるまで待ってはくれない。
阪神・淡路大震災は、早朝に起きたために就寝中の多くの人々が犠牲となった。
たとえ大地震の前兆現象を捉えられなかったとしても、自分が住む家は最低限、大地震から安全を確保できるところにしたい。
そのためには、やはり「地盤の弱い土地に住まない」→「逃げる」ことが最重要課題となる。
防災対策の優先度を確認しよう!
いつも書いていることだが、防災という観点で、日頃から注意すべき最重要事項に優先順位をつけるとすれば、以下のようになると私は考える。
下に行くほど優先度が高くなる。
帰宅困難対策
↓
食料などの備蓄
↓
住居の耐震対策
↓
寝室に倒れやすい・飛びやすい家具などを置かない
↓
住居の地盤対策
↓
そもそも地盤の弱い土地には住まない
地盤を調べるサイト
朝日新聞が「揺れやすい地盤 災害大国 迫る危機」と題して、自分が住む土地の揺れやすさを簡単に調べられるシステムを作っている。
ここでは、市区町村の丁目までを選択すると、揺れやすさの度合い(表層地盤増幅率)を0.5~2.5の数値で示してくれる。
「場所によって揺れやすい」
私が住む東京都小平市花小金井6丁目を調べてみた。
すると「1.42」の「場所によって揺れやすい」という数値が出た。
地形の種類は「ローム台地」で、「地表に火山灰質の粘土が5メートル以上積もった地形」とある。
表示された地図は下記の通り。
見ての通り、東京都23区内の東側は、真っ赤っ赤だ。
だが、うちのあたりは色的には新宿区あたりとそう大きく変わらない。
別の地図サイトで調べると、標高は71m。
多摩丘陵の、けっこうな高台だ。
「場所によって揺れやすい」というのは、同じ地域でも、たとえば川の近く、旧河道(昔川だったところ)、昔の田んぼなど地盤が弱い土地では特に揺れやすくなるということだろうか。
そのへんのピンポイントでいくと、業者に頼んで地盤調査を行ってもらわないとわからない。
家は借家で、木造のかなり築年数が経っている家だ。
たとえば立川断層が動いて大地震が起きたら、ひとたまりもないかもしれない。
その場合、1階が潰れて2階が下に落ちるのだろうか。
みなさんも、自分が住む土地の地盤を調べてみてください。
- 作者: 地盤工学会
- 出版社/メーカー: 技報堂出版
- 発売日: 2016/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 和戸川 純
- 発売日: 2014/06/16
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る