11月12日未明から午後にかけて、鹿児島県・トカラ列島にある諏訪之瀬島の御岳(標高約800m)で噴火が相次ぎ、噴煙が最高で火口から1500mの高さまで上がった。
諏訪之瀬島では活発な火山活動が続いていて、福岡管区気象台は「爆発的噴火が続くことは珍しくない」としている。
そのため、噴火警戒レベルは従来の2(火口周辺規制)のまま変わらず。
これだけならば大して騒ぐような噴火ではないが、スーパームーンとの関連で気になることがあったので、記事にすることに。
【写真】著者:Ray_go、説明:鹿児島県の諏訪之瀬島。西方上空より撮影。
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昨日のTOCANAと探求三昧の記事で書いているように、明日11/14には月が68年ぶりに最接近するエクストリーム・スーパームーンを迎える。
その特別な満月の2日前に噴火したことになる。
前回の大きな噴火としては、今年3月8日に火口縁上1700mまで噴煙が上がった。
スーパームーン
実はこの時は3月9日が新月のスーパームーンで、その前日の噴火だった。
(スーパームーンは満月だけでなく新月にも起こり得る)
火山噴火と新月・満月など月齢の関係については、これまで深く探求してはいなかったが、興味深い一致だろう。
ずっと過去に噴火の遡って日付がわかっているケースを見ると、1940年11月29日の噴火も新月の時に起きている。
台風16号の進路との関係
また、現在研究中である、台風が地震が起きる地点を迂回して進むという仮説について調べてみる。
火山噴火の際にも、同様に上記のような現象があるかもしれないと思い、まだ少ないが事例を集めている。
下記のGoogle Earthマップで、今年の台風の経路データを取り込んである。
これを見ると、台風13号が9/7に諏訪之瀬島の南西に接近した時に、進路を東へ変更している。
そして、微妙だが同日に若干元の進路に戻ったような経路を取っていて、噴火が起きた諏訪之瀬島を迂回しているかのように見える。
この場合は、かなり微妙な進路変更なので、断定はせずに、こういうことがありましたとして紹介するに留めることにする。
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